姫路市家島町について

家島の概要

兵庫県姫路市家島町は、姫路港の沖合い約18kmに位置しています。東西26.7q・南北18.5qにわたって散在する大小40余りの島々は、瀬戸内海国立公園特有の美しい多島海の景観を織りなしています。

 

 

 

家島の歴史

家島という名の起こりは、神武天皇が西国から大和を目指す航海の途中、風波を避けてこの島の港に入ったことに由来していると言われています。
そこは穏やかな入江で、まるで家の中に居るようだと言われたことから「いえしま」と呼ばれるようになりました。
瀬戸内海の東、播磨灘に位置し、散りばめられた四十四島とも言われる島々は、「家」という名がついていることで、京から太宰府へ、さらに遠くの国へと往き通う人々には懐かしく、切ない思いで沖から眺め、漕ぎ寄る地となったのです。
島の人々には、この島々こそ国の始まり「淤能碁呂島」であると信じられています。諸島の中で最も高く広い島である西島(かつては高島といわれていた)には、東大寺山頂付近から少し西のやや平坦な地に、突出した大岩があります。頂上岩とかコウナイの石と呼ばれ、これが古事記の国生みの物語、天の御柱と言い伝えられています。天の御柱−八尋殿とは、まさに「家」そのものです。家島の名の源流はここにあるとも考えられないでしょうか。
西島は、採石による切り崩しで至るところに絶壁がそびえています。辛うじて残された天の御柱の辺りから西の方、南の方を見ると、小豆島、四国を背景に点在する小島が、天の沼矛から滴り落ちた雫が凝り固まったように見え、古代の人々の、おおらかで逞しい国生みの物語を目のあたりにすることができます。